J2 '2000 第3節

浦和レッドダイヤモンズ−大宮アルディージャ

浦和レッドダイヤモンズ 大宮アルディージャ
  1 0 0 0  
  1 0  
得点者
  26分 小野 伸二            
出場者
    田北 雄気 GK   GK 白井 淳    
    山田 暢久 DF   DF 上村 祐司    
    ピクン DF   DF 奥野 誠一郎    
    室井 市衛 DF   DF ヤン    
    内舘 秀樹 DF   DF 岡本 隆吾    
    ペトロヴィッチ MF   MF 氏家 英行    
    石井 俊也 MF   MF 浮氣 哲郎 OUT 75'  
    小野 伸二 MF   MF 斉藤 雅人 IN  
    阿部 敏之 MF   MF マーク    
  OUT 57' 福永 泰 FW   MF 原崎 政人    
  IN 岡野 雅行 FW   FW 野口 幸司    
  OUT 45' 福田 正博 FW   FW ジョルジーニョ    
  IN 大柴 健二 FW          
大宮、浦和ともに2連勝で臨んだこの試合。リーグ戦初の埼玉ダービーマッチ(厳密には違うけどあえてそう言わせていただく)であり、2万人以上の観客を集める注目の試合となった。

最初は浦和が力で押し込んでくる。大宮は最終ラインできっちり相手の攻撃を防ぐもののなかなかボールを前線に送れない。
7分には小野のフリーキックをピクンが流し、内舘がヘッドで押し込むが、白井がナイスキープを見せ得点を許さない。
その後、徐々に相手ゴール前にボールを送れるようになり迎えた11分、上村のフィードを野口がペナルティ付近で受け取り、うまく体を使い、振り向きざまのシュートを打つが、ポストに嫌われ得点にならなかった。たらればは禁句であるのはわかっているのだが、これが決まっていたらこの試合わからなかった。
中盤に入ると大宮の組織的な守備の前に、浦和の攻め手がなくなってくる。32分に出た、小野のセンターリングに福永が頭で合わせた場面が唯一のピンチか。
後半に入り、浦和は2トップを大柴、岡野に代えてくる。徐々に二人の動きに惑わされ、コンパクトにしていたフォーメーションが前後に間延びし出す。
??分大柴が突っかけたところを白井が押さえたのがPKをとられ、それを小野に決められ失点。
たしかにあれは本来ならPKにはならないプレーだったが、だからといって審判を突き飛ばすのは良くない。審判は誰が突き飛ばしたのかがわからずカードを出せなかったみたいだが、これで、一発退場にでもなったら、反撃もできなくなる。選手には自制を求めたい。
その後は、何度かチャンスは作るものの決定的なものはほとんどなくそのまま力で押し切られるかたちに。逆に、分の岡野の突破のようにPKを取られてもおかしくないプレーもあり、結局そのまま 1-0 で試合終了。

両者の力からみると善戦できたことで自信にまったことには間違いないし、大宮の戦術が浦和のような強豪チームにも通用することがわかったのは収穫である。
しかし問題点もみられたことも確かである。
  1. 大宮の選手のパスは弱すぎて、途中でカットされたり、受け手の選手に詰め寄る時間を与えてしまって、ボールを奪われる場面が多々みられた。このために、何度チャンスをつぶし、何度ピンチを招いていた。結局、守備にかける時間、体力が多くなってしまい、終盤足が止まってしまっていた原因になっていたと思う。
  2. せっかくチャンスになってもミドルシュートをふかしてしまい、チャンスをつぶす結果となってしまっていた。
  3. 浦和が大柴、岡野を投入して試合途中でもペースを変えることができるのに対し、大宮は有効な選手交代ができていなかった。
特に重症だと感じたのが1.のパスの弱さだった。しかし、それを克服できれば、あの程度の浦和が相手ならば逆に圧倒できたような気がする。今後の改善に期待したい。

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