J2 '2001 1st Cool総評

チーム 試合数 勝数 (v) 負数 引分 勝点 得点 失点 点差 Opta得点 Opta失点
1 ベガルタ仙台 11 8 (2) 2 1 23 24 14 10 72307 62160
1 京都パープルサンガ 11 7 2 2 23 24 14 10 84838 67119
3 大宮アルディージャ 11 6 (1) 2 3 20 20 13 7 91493 61918
4 湘南ベルマーレ 11 7 (3) 3 1 19 20 14 6 68444 59144
5 モンテディオ山形 11 5 (1) 2 4 18 16 11 5 69140 72135
6 アルビレックス新潟 11 5 3 3 18 15 10 5 63106 74324
7 大分トリニータ 11 6 (1) 5 0 17 16 13 3 73455 61630
8 川崎フロンターレ 11 5 6 0 15 21 15 6 90000 78294
9 横浜FC 11 5 (2) 5 1 14 15 20 -5 76015 74931
10 ヴァンフォーレ甲府 11 2 9 0 6 9 25 -16 65706 92660
11 サガン鳥栖 11 0 8 3 3 7 20 -13 58189 71684
12 水戸ホーリーホック 11 0 9 2 2 8 26 -18 63717 100411

今回は、Opta数値の合計と試合相手のOpta数値の合計もデータに加えました。
Opta数値は、どちらかというと、攻撃面の点数の比率が高いため、守備面での評価もみたいというので取られたOpta数値も集計してみました。これが意味のあるデータになるかどうかはもう少し見てから判断したいと思います。

上位は混戦でまだ抜け出すところがありません。1位から9位までが勝ち点差9以内に固まっており、今後の予断を許さない展開となっています。その余波か、10位から12位までがかなり離されてしまっており、奮起に期待したいと思います。

ベガルタ仙台
首位にいるが数字を見ると結構平凡な状況であり、どちらかというとうまく勝ち点を拾ってきたチームと言える。やはりマルコスの存在が大きいのかもしれません。試合そのものは接戦ながら、マルコスの決定力により試合を取ってきたようにデータからは読めます。
今後、マルコスへのマークがきつくなると思われるため、それに対応できる戦術を確立していく必要があるでしょう。

京都パープルサンガ
仙台と、同勝ち点で並んで首位の京都。Opta数値を見る限り自分のサッカーをして勝ってきているという印象があります。とくに攻撃陣は好調でおそらく総合力ではJ2 No.1なのではないかと思われます。戦い方は比較的安定しているだけに、今後も自分のサッカーをすることができれば上位争いに居続けることは間違いないと思われます。

大宮アルディージャ
Opta数値をみるかぎり、なぜ首位にいないのかが不思議な状態。取ったOptaポイントは1番で、かつ取られたOptaポイントは3番目に少ないと、ほぼ自分たちのペースで試合を進めていることがわかる。しかし仙台と違い、勝ち点をうまく拾えてこなかったと言うのが大きい。つまり、攻めていながら決定的な場面を作れなかったり、決められなかったりしているうちに、カウンター一発やミスから点を取られるなどつまらない失点のしかたをしてしまい、結局負けたり引き分けたりして勝ち点を失ったことが大きいのではないかと思われます。
第2クール以降はこういったつまらない失点をなくしていくのが大宮の課題となるでしょう。

湘南ベルマーレ
コロンビアトリオの活躍で、とくに守備が安定して前評判以上の結果を残しています。
Opta数値を見るかぎりあまり点が多くないが、逆に相手にも点を与えておらず、うまく相手の持ち味を消して、手数をかけずに攻撃するというスタイルが見えてきます。
ただ、1stクールの終盤、自慢の守備に陰りがみえてきているのが気がかかりなところ。再度の守備の安定が上位進出には不可欠ではないでしょうか。

モンテディオ山形
1stクール、もっとも輝いていたチームと言えば山形でしょう。柱谷新監督の下、プレッシングにより相手のボールを奪い、サイドから速攻を仕掛ける攻撃は各チームとも苦労しているようです。
Opta数値で得点より失点の方が多いのは、どちらかというと相手にボールを持たせながらプレッシングでボールを奪い、自分たちは手数をかけずにゴールに運んでいくスタイルのせいだと考えられます。
このチームのプレッシングはすばらしいのですが、かなりの運動量が必要とされてきますので、今後の過密日程や真夏の試合の中でどうやってコンディションを整えていくかが課題となるでしょう。

アルビレックス新潟
1stクールの後半から徐々に順位を上げてきている。
ここも、Opta数値の得失点を見る限り、山形と同様というか、それ以上の堅守速攻型のチームだと言える。何試合か見たかぎり、山形が前線からのプレッシングでボールを奪うのに対し、どちらかといと、しっかり深く守ってそこからの速攻を得意としているように見える。
徐々にチームとしてまとまってきているだけに、上位争いのキーとなるチームのような気がします。

大分トリニータ
下馬評とはうらはらにやや出遅れの感のあるチーム。
Opta数値を見るかぎり、相手の持ち味を消す石崎サッカーは健在。失Opta数値は2番目に少ない。ということで、このチームの問題は攻撃面でしょう。得点、Opta得点ともそれぞれ6番目5番目とやや精彩を欠いている。
今後、攻撃面をどう立て直していくかが鍵になるでしょう。
(これを書いている途中で石崎監督の退陣と小林監督の就任が発表されました。どうチームが変わるか注目です。)

川崎フロンターレ
ここも戦前の評価からすると物足りない成績といえます。
それでも、Optaの得点は大宮に次いで2位とかなり良い結果を残しているにもかかわらず、実際の順位は8位と開きがあります。これは、Optaの失点が3番目に多いことから見て取れると思います。攻撃面はそれなりに機能しているものの、相手の攻撃も防ぐことができていないことからこんな数字になって出ているものと思われます。
今後、上位に進むためには、守備面での立て直しが必要でしょう。
そういった意味では、1stクール最後の3試合で1失点と守備が安定してきてるので、今後上位進出の可能性は高いと考えられます。

横浜FC
J2に昇格後どのような戦いをするか注目されていましたが、持ち味のパスサッカーというのはかなりできていて、上位グループに食いついています。
ただ、守備面ではJ2で上位で戦っていくにはいまのところやや物足りないと思われ、守備の強化というのが今後戦っていく上で重要だと思われます。

ヴァンフォーレ甲府
存続が危ぶまれ、綱渡りで活動しており、違った意味で注目されているチーム。
存続のためのゴタゴタでチーム造りが遅れたためかなかなか勝てなかったが、とりあえず2勝している。しかし、失点が多く、なかなか調子にのれていない。
やはり、まずは守備から、というのが必要では無いでしょうか。

サガン鳥栖
未だ勝ち星がないという順位の割には、守備の成績は悪くないと思われます。しかし、攻撃面での力不足が顕著で、せっかくの守備の足を引っ張っている感じがします。
2ndクール以降、攻撃陣が怪我から帰ってきそうなので、その面々の調子が出てからが勝負でしょう。

水戸ホーリーホック
1stクールの立ち上がりは善戦したのもの、その後はジリ貧でいまだ勝ちがありません。一試合のなかではそれなりにチャンスも作っているようなんですが。どうも、攻撃、守備ともあまりいいとは言えないので、ここもまずは守備から、でしょうか。

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